インターンシップの企画の立て方:4つのタイプと、学生が集まるプログラムの組み方
株式会社FLASPO・2026/10/09 更新
インターンシップは、2023年度から国の考え方が変わり、「インターンシップ」と呼べる取り組みの基準がはっきりしました。このページでは、インターンシップを企画する企業の担当者向けに、まず押さえておきたい4つのタイプと基準、プログラムの組み方の例、地方の企業が学生を集めるための工夫をまとめます。
1. まず押さえる:学生のキャリア形成支援の4つのタイプ
2022年6月に文部科学省・厚生労働省・経済産業省が「三省合意」を改正し、学生のキャリア形成支援の取り組みを4つに分けました(厚生労働省の資料より)。「インターンシップ」と呼べるのは、就業体験が必須のタイプ3と4だけです。
| タイプ | 目的 | 就業体験 | 「インターンシップ」と呼ぶか |
|---|---|---|---|
| 1. オープン・カンパニー | 会社・業界の情報提供(説明会、1日の仕事体験など) | 必須ではない | 呼ばない |
| 2. キャリア教育 | 大学の授業や産学協働のプログラムなど、教育が目的 | 必須ではない | 呼ばない |
| 3. 汎用的能力・専門活用型インターンシップ | 学生が自分の能力を見極める/企業が評価の材料を得る | 必須 | 呼ぶ |
| 4. 高度専門型インターンシップ(試行) | 大学院生などの高度な専門性を生かす | 必須 | 呼ぶ |
2. タイプ3の5つの基準
タイプ3の基準を満たすインターンシップで得た学生情報は、広報活動・採用選考活動の開始時期以降に限り、使うことができます。基準は次の5つです。
| 基準 | 内容 |
|---|---|
| 就業体験 | 実施期間の半分を超える日数を、職場での就業体験に充てる |
| 指導 | 職場の社員が学生を指導し、終わったあとにフィードバックする |
| 実施期間 | 汎用的能力活用型は5日間以上、専門活用型は2週間以上 |
| 実施時期 | 卒業・修了の前年度以降の、長期休暇の期間中 |
| 情報開示 | 学生情報を採用活動に使うことなどを、募集要項などに書いておく |
受け入れの体制、安全や災害補償の確保、ハラスメントへの対応、労働関係の法令の適用などの留意点も、三省合意の原文に書かれています。実施の前に確認してください。
3. 5日間のプログラムの組み方(例)
タイプ3の汎用的能力活用型を5日間で組む場合の一例です。半分を超える日数を職場での就業体験に充て、最後にフィードバックの時間をとります。
| 日 | 内容 |
|---|---|
| 1日目 | 会社と仕事の説明、受け入れ部署の紹介、取り組む課題の提示 |
| 2〜4日目 | 部署での就業体験。社員の指導を受けながら、課題に取り組む |
| 5日目 | 取り組みの発表、社員からのフィードバック、振り返り |
課題は「実際の仕事の一部で、5日間で形になるもの」にすると、学生にとっても社員にとっても手応えが残ります。発表の場に、受け入れ部署以外の社員や経営者が加わると、学生は会社全体を知る機会になります。
4. 地方の企業が学生を集めるための工夫
| 学生にとっての壁 | 手当ての例 |
|---|---|
| 移動と滞在の費用 | 交通費・宿泊費を補助する。国の調査でも、地域と関わるための改善点として「移動や滞在に伴う金銭的な負担の軽減」が上位に挙がっている |
| 日程 | 夏休み(8〜9月)・春休み(2〜3月)に合わせる。試験期間(7月下旬〜8月上旬、1月下旬〜2月上旬)は避ける |
| 会社を知る機会の少なさ | 参加の前に、オンラインで会社や地域を知ってもらう入口(説明会、自社のお題に答えるコンテストなど)を用意する |
| 募集が届かない | 自社のサイトや大学の窓口に加えて、地域に関心のある学生が見ている場所に募集を載せる |
FLASPOでできること
FLASPOでは、全国の地域に関心のある学生・若者に向けて、企業のインターンやプロジェクトの募集を載せられます(インターンの募集を載せる)。インターンシップの前に学生と出会う入口として、自社の事業に関わるお題で学生がアイデアを出すコンテストを開くこともできます(コンテストで、自社に合う学生と出会う)。
よくある質問
- Q. 1日の仕事体験も「インターンシップ」と呼べますか?
- 呼べません。国の考え方(文部科学省・厚生労働省・経済産業省の合意)では、就業体験を必須とするタイプ3・4だけを「インターンシップ」と呼びます。会社説明や1日の仕事体験は、タイプ1の「オープン・カンパニー」にあたります。
- Q. インターンシップで知り合った学生の情報を、採用に使えますか?
- タイプ3の基準(就業体験・指導・期間・時期・情報開示の5つ)を満たしたインターンシップで得た学生情報は、広報活動・採用選考活動の開始時期以降に限り、使うことができます。募集要項などに、その旨を書いておく必要があります。詳しくは三省合意の原文を確認してください。
- Q. 地方の企業で、学生が集まりません。
- 学生にとっての壁は、移動と滞在の費用、日程、そして企業のことを知る機会の少なさです。交通費・宿泊費の補助、長期休暇に合わせた日程、参加の前にオンラインで会社や地域を知ってもらう入口を用意すると、応募が集まりやすくなります。
- Q. インターンシップの前に、学生と出会う方法はありますか?
- 自社の事業に関わるお題で学生がアイデアを出すコンテストや、オンラインの説明会があります。就業体験を含まないので「インターンシップ」とは呼びませんが、考え方まで見えた学生をインターンシップに誘う入口になります。
学生が集まるインターンシップの組み立てから、ご相談ください
受け入れたい学生の像と、受け入れられる期間・人数を伺って、プログラムの組み立てと学生への届け方の案をお出しします。費用は内容に合わせてご相談です。
